特定のフェーズやパターンが表示されたことをセグメント条件に設定する
「あるシナリオのあるパターンが表示された対象者」というセグメントを実現するためのカスタマイズ手法について解説します。
Sprocketでは、特定のシナリオが[開始した][閉じた][完了した]回数をセグメント条件に設定することが可能です。しかし、同じシナリオ内でパターンAを表示したユーザーとパターンBを表示したユーザー、あるいは非表示パターンに割り振られたユーザーを区別することはできません。
ここでは「パターンAが表示されたユーザー」という条件でセグメントを設定する方法を解説します。パターンごとにメッセージを出し分けている場合は、「特定のシナリオの、特定のメッセージを見たことがあるユーザー」という条件で施策を考えることが可能になります。
補足
標準機能で設定できる[シナリオの回数]は、非表示パターンが当たった場合でも回数がカウントされます。例えば、非表示パターンでポップアップが表示されなかったユーザーも[シナリオの回数]は1回として見なされるので、「ポップアップが表示されたかどうか」を条件にしたい場合は、この記事の方法を利用してください。
1. 行動データを定義する
まずは、管理画面の[ユーザーデータ設定]>[行動データ定義]から行動データを新規作成します。[行動データID]や[行動データ名]は任意のものを入力して構いません。
[行動データを送信するきっかけ]では[カスタム条件(開発者向け)]を選択し、[保存]をクリックします。

2. 行動データを送信するJavaScriptを準備する
管理画面の[拡張設定]>[JavaScript管理]で、1. で作成した行動データの送信に対応するためのJavaScriptを記述します。[新規JavaScript作成]をクリックしてJavaScriptファイルを作成したら、以下のコードを参考にJavaScriptを記述してください。
条件にしたいシナリオID、フェーズID、パターンID、ステップIDと、1. で作成した行動データIDを入力します。
[JavaScript管理]機能について
[JavaScript管理]機能は、ご契約プランによってはご利用いただけません。[JavaScript管理]についての詳しい説明は、次のページを参照してください。
(function() {
SPSDK.userReady(function() {
SPSDK.gears.navigation.on('shown', function(e, info) {
if (
info.scenario === 'scenario1' &&
info.phase === 'phase1' &&
info.pattern === 'pattern1' &&
info.step === 'step_01'
) {
SPSDK.track('activities.custom.show_popup_patternA')
}
});
});
})();
補足
3. 行動データをシナリオのセグメント条件に設定する
これで、指定したパターンのポップアップが表示されたときに行動データを取得できるようになりました。管理画面のシナリオの設定画面から、1. で定義した行動データをセグメントの条件として選択すれば、「パターンAが表示されたユーザー」という条件でシナリオを出し分けられるようになります。
セグメントの設定方法は、次のページを参照してください。
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