ページ内埋め込みオプションの実装
ページ内に要素を埋め込んでA/Bテストを実施するための方法を説明します。
スタートアップガイド
- 本記事ではページ内にバナー画像を埋め込むためのシナリオの設定方法を説明します。
- 本記事ではバナー画像の埋め込み方法を説明していますが、本記事を参考に、テキストなど、その他のコンテンツも設定・表示できます。
- 本記事の設定を行うことで、ページにオーバーレイする形式のポップアップではなく、ページ内にバナー画像を埋め込んで A/B テストを実施できるようになります。
注意事項
- 本機能はオプションサービスです。ご利用になる場合は担当コンサルタント、もしくは担当営業にご連絡ください。
- 設定にあたっては、HTML,JavaScript、CSSの知識が必要となります。
- Sprocket側の処理を経てバナー画像が差し込まれますので、ページレンダリングと同じタイミングではバナー画像が表示されず、通常はバナー画像が遅れて表示されます。違和感のある挙動になることがあるため、事前に検証の上でご利用ください。
目次
- 本記事のゴール
- バナー画像のアップロード
- バナー画像のURLを取得
- シナリオの設定
- プレビューの確認
- シナリオの強制表示設定
- シナリオの公開
1. 本記事のゴール
本記事では、デモ用ECサイトのページタイトル上部に、Sprocketのバナー画像を表示して、表示した場合としなかった場合でコンバージョンにどのような影響があるか、A/Bテストを行う手順をご紹介します。
2. バナー画像のアップロード
本セクションで行うこと
- バナー画像をSprocketのサーバーにアップロードします
- 今回はサンプルとして横幅200pxのバナー画像を使用しています
管理画面サイドメニューの[画像管理]から、画像をアップロードします。
正常にアップロードされると、画像が一覧に表示されます。
以上で、バナー画像のアップロードは完了です。
3. バナー画像のURLを取得
本セクションで行うこと
埋め込み実装の中で使用するバナー画像のURL情報を取得します。
[画像管理]の画像一覧から、埋め込みバナーで使用したい画像を選んで、[画像URLのコピー]をクリックしてください。
クリップボードに画像URLが保存されますので、テキストエディターなどコピーしてURLを一時保存してください。この画像URLは、次のステップでバナー画像のHTMLを編集する際に使用します。
4. シナリオの設定
本セクションで行うこと
- サンプルコードを活用して、埋め込みバナー用のシナリオを実装します
- A/Bテストを実施するために、表示パターンと非表示パターンの表示比率を50%:50%に設定します
[接客シナリオ]メニューで[新規シナリオ作成]をクリックしてシナリオを作成します。
[ステップ編集]画面に移動します。
パンくずから、作成されたシナリオの[シナリオID]を確認します。今回の例ではscenario1
が[シナリオID]です。[シナリオID]はこの後の設定で使用します。
画面下部にスクロールします。ポップアップテンプレートを変更する必要はありませんので、[ポップアップの種類]、[レイアウト]はそれぞれ[カード型][本文のみ]のままにしてください。
[本文]の[入力形式]を[HTML]に変更します。
以下の埋め込み用ソースコードを[本文]に貼り付けます。
<div class="spm_page_embed">
<a href="/"><img src="3で取得した画像 URL を記入"></a>
</div>
<script type="text/javascript">
SPSDK.$('.spm_page_embed').insertBefore(".ec-headerRole");
SPSDK.$(document).on('click', '.spm_page_embed', function() {
SPSDK.$('.spg-tour02[data-scenario="シナリオID"] .spg-tour02-nav-button').click();
});
</script>
<style>
.spg-tour02[data-scenario="シナリオID"]{display: none;}
.spm_page_embed{width: 200px; margin: auto;}
</style>
貼り付け後、以下の箇所を修正してください。
img
タグのsrc
に、「3. バナー画像のURLを取得」で取得したURLを記入しますa
タグのhref
属性を書き換えて、バナー画像クリック時の遷移先を指定しますinsertBefore(".ec-headerRole")
を、適切なjQuery関数に置き換えます。サンプルコードでは、ec-headerRole
class要素の前にバナー画像を差し込んでいます。jQuery APIの詳細は、公式ドキュメントを参照ください。script
タグ内とstyle
タグ内のdata-scenario
属性のシナリオID
を、先ほど取得した[シナリオID]で置き換えます(合計2箇所)style
タグ内の.spm_page_embed{width: 200px; margin: auto;}
を書き換えて、バナー画像の表示位置、表示サイズなどを調整します
修正後のコードサンプルです。
<div class="spm_page_embed">
<a href="/"><img src="https://assets.sprocket.bz/images/original/e4bd1ff745364f7498f592f3ab35ab6a/Sprocket_logo.png"></a>
</div>
<script type="text/javascript">
SPSDK.$('.spm_page_embed').insertBefore(".ec-headerRole");
SPSDK.$(document).on('click', '.spm_page_embed', function() {
SPSDK.$('.spg-tour02[data-scenario="scenario1"] .spg-tour02-nav-button').click();
});
</script>
<style>
.spg-tour02[data-scenario="scenario1"]{display: none;}
.spm_page_embed{width: 200px; margin: auto;}
</style>
[保存]をクリックして編集した内容を保存した上で、[シナリオのパターン編集]画面に移動します。
リンクエディターで[終了ステップ]を作成します。
[ステップ編集]で設定を変更します。[ステップID]は任意ですが、terminator
など、わかりやすい名前にすることをおすすめします。
編集が完了したら画面右下の[保存]をクリックして、編集した内容を保存します。
リンクエディタで、バナー画像のステップと終了ステップを接続します。[ボタンラベル]はデフォルト値Label Name
のまま変更不要です。
表示パターン(今回の例ではpattern1
)と非表示パターンの表示率を50%:50%に変更します。
[シナリオ開始条件][KPI][KGI][シナリオ表示頻度][セグメント条件]を設定します。
[シナリオ表示頻度]は[毎回表示]を選択してください。
[保存]をクリックして、設定した内容を保存します。
以上で、シナリオの設定は終了です。
5. プレビューの確認
本セクションで行うこと
本セクションでは、ページ内にバナー画像がどのように表示されるか、[プレビュー]で確認する方法を説明します。
[プレビュー]をクリックします。
表示されたメニューからいずれかの方法でプレビュー画面を開くことができます。
プレビュー用の画面が開いたら、プレビューツールの[シナリオID][フェーズID][パターンID]を確認して、[プレビューを開始する]をクリックします。
バナー画像がページ内に差し込まれますので、意図したとおりに表示されているか確認します。
6. シナリオの強制表示設定
本セクションで行うこと
シナリオを強制的に表示するための設定を行います。この設定により、ほかの接客シナリオが同一ページ内で起動していても、ページ内埋め込みバナーが必ず表示されるようになります。
注意事項
設定作業はSprocketの担当者が行います。
[シナリオ一覧]で、これまでのステップで作成してきたページ内埋め込みシナリオの[シナリオID]を確認します。
確認した[シナリオID]を Sprocket 担当者へ伝えます。
以上で、シナリオの強制表示設定は終了です。
7. シナリオの公開
[シナリオの状態]を[公開]にすると、バナー画像が本番環境に表示されるようになります。
以上で、ページ内埋め込みオプションの実装方法についての説明は終了です。
Updated over 3 years ago